トラバ


マガツさん(http://magatsu-weyglug.hp.infoseek.co.jp/diary.html)のところから。

まぁ、いろいろと思うところがあるわけで。とりあえず、SUCにせよSRC学園にせよ、データを投げる場所ではあるんだけど、そこに一定のルールや暗黙の了解が発生することは考えないんだろうかと。まぁ、こういうルールや暗黙の了解があると思うねん。

SUCやSRC学園にデータを投げてる人にはなるべく読んでもらいたいと思ってるんだ。


1.使いやすいデータを心がける

これは当然だよ。設定的にせよ数値的にせよ、明らかにおかしいデータは利用者はまず敬遠するぜ? それが意図的な仕様じゃなくて素でそうなってるならなおのこと敬遠されると思うよ。


2.俺設定全開は避ける

SUCにせよSRC学園にせよ、シナリオを作るという最終目的の観点上他の作者のキャラと絡ませなければならないわけで、なるべくそういったクロスオーバーがやりやすいように自由度を確保する必要があるわけ。自由度もへったくれもないそのキャラ独自の世界がものすごく濃く作られてるようなキャラは正直使いづらい。むしろ、あの場に置く意味がない。絡むことすらできないキャラに何の価値があるだろうか? どんなに混ぜても混ざらないのならば、それは単なる不純物ということになってしまう。

つかむしろ、俺設定全開でやりたいなら単独でシナリオを用意してろということになる。不特定多数がデータを投げ合う場で、独りよがりな設定全開のデータは間違いなく浮いてしまうだろう。


3.数値の基準はGSC。独自バランスは極力避ける

基本はね。データ数値の具体的な指摘は行われないのだが、あまりにも的外れだったり、あまりにもインフレだったりすると正直そのままじゃ使い物にならない。データを大幅修正してもはや別物に成り果てるくらいの修正を余儀なくされるくらいなら使わないほうがマシだ。なるべく使う側の面倒を省くことがあの場にキャラを投げる際に必要なことだと思うんだ。


4.マップ兵器やアビリティは細心の注意を

マップ兵器やアビリティは便利な反面バランスの調整が難しい。だから、これらを多用することはもちろん、ものすごく適当な数値を入れて行き当たりばったりにやっていたらまずバランスの崩壊したデータができあがる。例えば、射程1-4、M扇L4というマップ兵器がある場合、この攻撃範囲の広さ自体が1つのウリとなる。よって、この便利さを維持するならば相応に攻撃力や性能を落とす必要がある。


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図解するとこうなる。これだけの範囲があって、これで攻撃力や性能がよかったら確実にバランスを崩すと思うはずだ。これがもし敵だと考えたら、マップ兵器一発で詰むことだってあるかもしれない。そのくらいマップ兵器はバランス調整に難儀するものだ。

アビリティについてもそう。アビリティがあるだけでそのキャラはアドバンテージを持っていることになる。つまり、性能のいいアビリティをつけるならば、その分戦闘能力を落とす必要があるということだ。ダイゼンガーに修理装置がついてたらきっと萎えるはずだ。「どんだけこいつは万能やねん!」と思うはずだ。

アビリティがマップ型の場合はなおのこと細心の注意を払うべきだ。複数の味方に影響が及ぼせるということがどれだけ便利かを考えてほしい。極端な話、範囲0-3でM全の回復Lv8+魔力補正つきのマップ型アビリティがあるならば、ザコの攻撃1〜2発で沈むくらいの弱さにしないとバランスが取れないということだ。


5.弱点は用意する

「弱点=属性」という意味ではない。

これはデータ的な短所を用意しろという意味だ。例えば、このデータで説明すると、状態異常に特化していて、自己回復や回復アビリティを持っているという長所がある。しかし、このデータでは直接的な攻撃能力が決定的に欠けているという短所がある。

もっと分かりやすく言えば、最大射程が6あるユニットなら、射程2からの攻撃に対する反撃手段が何一つないとか、攻撃力の高いユニットならばその分動きが鈍重とか、何かに特化するならば何かを犠牲にするということが必要だ。何もかもが得意というデータはむしろ使いづらい。そいつさえいればいいということになってしまい、他のキャラの魅力を潰してしまう。そうなると駒を使い分ける必要や意味がなくなってしまい、ゲームとして成立しなくなる可能性がある。


6.やっぱり実際に動かしてみるのが一番

これが基本にして最大のデータ調整法。

動かしてみれば何がおかしいかなんてすぐに分かる。エラーも見つかる。調節もより容易かつ詳細に行える。いいことづくめだ。動かしてみて「あー、こいつ便利すぎるなぁ。これじゃあこいつばっかり使いたくなっちゃうなぁ」と思えることが必要。そう思えないとなると、事前に事細かなガイドラインを自分の中で設定してそこでやるしかなくなる。そうなるとデータ製作が苦痛になると思う。だから、こういう場にデータを投げるときはある程度のデータ眼を養っておく必要があるかなぁ、と思うわけよ。

データを動かさないでバランスを取るとなると経験則が必要になってくる。「このくらいの数値に設定すれば、大体このくらいの結果を叩き出すだろう」ということが分かるには時間がかかると思う。正直俺もそんな領域には達していない。だから、動かすことは絶対に必要だと思うんだ。


まぁ、こんなところ。つまり、ちょっとは考えろってことさ。