郵政民営化に待ったをかける


コイズミ氏は郵政民営化を今週中に何としても決めたいと考えているようだが、結論を急ぐべきではないと私は思う。

私としては過疎地域の問題が納得いってない。過疎地域にも置くことを義務づけることで解決したかに見せかけているが、それでは解決にならないどころか新たな問題を生み出す可能性がある。
過疎地域で出る損失はすべて民営化した会社が背負うことになる。しかも、損失が出ることが分かっていても置き続けなければならないため経営が苦しくなることは間違いない。
切り捨てたくても切り捨てられない重い枷を背負い続けなければならない。民営化側にとっては相当な苦痛だ。

もしここに、郵政事業を国から切り捨てて民間に損失を肩代わりさせて政府のケツを拭かせるという思惑が1mmでもあるのならば、民営化そのものに疑問が生じてくる。
都会だけが得をして過疎地が損をするような民営化ならば、やらないほうが幸せだ。

過疎地のことを考えられるようにならない限りは、日本経済の立て直しなど不可能だろう。